しまったぁ〜! 7時10分前だ。急がなければ!
家人が何か云っている。
夜中にメロンパンをたべたの パパでしょ!2個あったはずなのに今朝1個しかないの!
自分の口の周りを手でなでてみた。別に異状はない。
舌で歯の表面をなでてみる。つるりとした感覚がある。
私ではない。 いや、絶対に私ではない。
パパでしょ、じゅうたんの上にメロンパンの粕が残っているし、と。
身に覚えのないことだ。何かの間違いだ。濡れ衣だ。
昨日、夜遅くテレビの前でごそごそやっていたでしょ!
そんな小さなことで私はウソをつかない、といっても信じてくれない。
小さなほうの家人はもう既に学校に行ってしまったらしい。
会社から戻ってくるころには、この事件に終止符が打たれることだろうと早々に出勤した。
会社から帰ってきたところ、まだうたがわれているらしい。今度は小さな家人まで一緒になって私のせいにする。女はこれだから困る。十分な証拠もなく、状況だけで判断する。こっちも理論的な反論も出来ない。
こういうときは、笑ってごまかすしかない。しかし、下手に笑ってごまかすと疑われたままとなる。
ここは、真剣に考える必要がありそうだ
室内犬が2匹いる。口の周りを嗅いで見る。メロンパンの匂いはない。もう既ににおいが消えてしまったのかもしれない。メロンパンがあったのはテーブルの上らしい。夜中にリビングに出た気配はないという。
疑問が残る。
本当にメロンパンがあったのか
あったとして、それがなぜなくなったのか
また、それは深夜になくなったのか
もしかして、家人のほうの勘違い、はたまた、アルツ????
なんとも平和な家庭である。
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